Japanese
English
症例
後天性リンパ管腫を伴ったVulvitis Granulomatosaと肉芽腫性口唇炎の合併例
Coexistence of Cheilitis Granulomatosa and Vulvitis Granulomatosa Associated with Acquired Lymphangioma
小川 聡
1
,
酒井 大輔
1
,
吉崎 仁胤
1
,
粟田 優子
2
Satoshi OGAWA
1
,
Daisuke SAKAI
1
,
Yoshitsugu YOSHIZAKI
1
,
Yuko AWATA
2
1兵庫県立淡路医療センター,皮膚科(主任:吉崎仁胤部長)
2粟田医院,淡路市
キーワード:
浮腫結合性肉芽腫症
,
肉芽腫性口唇炎
,
vulvitis granulomatosa
,
後天性リンパ管腫
,
肥満細胞
Keyword:
浮腫結合性肉芽腫症
,
肉芽腫性口唇炎
,
vulvitis granulomatosa
,
後天性リンパ管腫
,
肥満細胞
pp.1109-1112
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000828
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13歳,女性。2011年頃より下口唇の腫脹が出現した。当初は自然に軽快していたが,2012年11月頃より増悪し軽快しないため,近医より当科を紹介受診した。下口唇および大陰唇,小陰唇の腫脹を認め,肛門周囲および両大陰唇上には表面に光沢を有する扁平隆起性丘疹が多発していた。下口唇,大陰唇より皮膚生検を施行し,いずれも真皮内,粘膜下組織に非乾酪性肉芽腫と脱顆粒を伴った肥満細胞を認め,それぞれ肉芽腫性口唇炎,vulvitis granulomatosaと診断した。大陰唇の生検では拡張したリンパ管を多数認め,後天性リンパ管腫を合併したものと考えた。ステロイド局注,ケトチフェンフマル酸塩,トラニラスト内服などで軽快を得た。肉芽腫性口唇炎とvulvitis granulomatosaが合併した非常にまれな症例を経験した。
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