Japanese
English
症例
口唇,舌病変から診断に至った原発性ALアミロイドーシスの1例
Primary AL Amyloidosis Diagnosed from Labial and Lingual Lesions
藤岡 茉生
1
,
小林 景樹
1
,
亀倉 南穂
1
,
菅 裕司
1
,
加藤 潤史
1
,
肥田 時征
1
,
山下 利春
1
,
前田 和男
2
,
石田 禎夫
3
Mao FUJIOKA
1
,
Keiju KOBAYASHI
1
,
Naho KAMEKURA
1
,
Yuji KAN
1
,
Junji KATO
1
,
Tokimasa HIDA
1
,
Toshiharu YAMASHITA
1
,
Kazuo MAEDA
2
,
Tadao ISHIDA
3
1札幌医科大学,皮膚科学教室(主任:宇原 久教授)
2小樽皮膚科クリニック,院長,小樽市
3札幌医科大学,消化器・免疫・リウマチ内科学講座
キーワード:
ALアミロイドーシス
,
口腔病変
Keyword:
ALアミロイドーシス
,
口腔病変
pp.1105-1108
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000827
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73歳,女性。1年前から口唇に紫斑,血疱が出現し,1カ月前から舌に半透明の丘疹や紫斑を伴う丘疹が多発してきた。口唇の生検で真皮内にびまん性にアミロイドの沈着を認めた。胃,大腸へのアミロイド沈着も確認され,全身性ALアミロイドーシスの診断に至った。全身性ALアミロイドーシスは沈着する臓器によって多岐にわたる症状を呈する。初期診断が難しいことが多く,診断確定時にはすでに病状が進行していることが多いため,臨床症状からアミロイドーシスを疑うことが重要である。自験例のように口腔内・口唇症状が初発症状であった症例は少なく,比較的珍しい症例であると考えた。
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