Japanese
English
症例
ヘルメット型線源支持器による全頭皮モールド照射が奏効した頭部血管肉腫の2例
Two Cases of Angiosarcoma of the Scalp Successfully Treated with Radiation Therapy Using Helmet-type Mold
平山 真奈
1
,
常深 祐一郎
1
,
岩村 麻貴
1
,
前田 梓
1
,
三橋 紀夫
2
,
川島 眞
1
Mana HIRAYAMA
1
,
Yuichiro TSUNEMI
1
,
Maki IWAMURA
1
,
Azusa MAEDA
1
,
Norio MITSUHASHI
2
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学,皮膚科(主任:川島 眞教授)
2同,放射線腫瘍科
キーワード:
ヘルメット型線源支持器
,
全頭皮モールド照射
,
血管肉腫
Keyword:
ヘルメット型線源支持器
,
全頭皮モールド照射
,
血管肉腫
pp.549-553
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000683
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症例1:94歳,男性。4カ月前より右前頭部から側頭部に暗紫紅色結節が出現し,組織学的に血管肉腫と診断した。症例2:75歳,男性。8年前に右側頭部に紫色皮下結節が出現し,組織学的に血管肉腫と診断した。切除前後にIL-2を局注した。1年前に切除後の潰瘍内に2カ所結節が再発した。2例ともに結節に電子線を照射した後に,全頭皮にヘルメット型線源支持器を用いて高線量率イリジウム線源によるモールド照射を行った。2例とも結節は消失した。症例1は14カ月間,症例2は19カ月間再発なく経過した。ヘルメット型線源支持器を用いた全頭皮モールド照射は,球面に均等な線量分布が得られるため,頭部血管肉腫の治療法の有用な選択肢となり得る。
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