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特集 ウイルス感染症
イミキモド外用が奏効した全身性エリテマトーデス患者に生じた多発性伝染性軟属腫の1例
Multiple Molluscum Contagiosum in a Systemic Lupus Erythematosus Patient Successfully Treated with Topical Imiquimod
平山 真奈
1
,
福屋 泰子
1
,
川島 眞
1
Mana HIRAYAMA
1
,
Yasuko FUKUYA
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学,皮膚科学教室(主任:川島 眞教授)
キーワード:
伝染性軟属腫
,
イミキモド
,
軟属腫反応
,
全身性エリテマトーデス
Keyword:
伝染性軟属腫
,
イミキモド
,
軟属腫反応
,
全身性エリテマトーデス
pp.466-470
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000661
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34歳,女性。1年前に全身性エリテマトーデスの診断を受けるも未治療であった。8カ月前より躯幹に常色の結節が出現し,徐々に増数した。3週間前より全身性エリテマトーデスが急性増悪し,ステロイドパルス療法を施行された後,皮疹について当科を受診した。初診時,口囲・躯幹に1cm大までの中心臍窩を有する常色の結節を2000個以上認めた。生検で伝染性軟属腫と診断し,トラコーマ鉗子による摘除,液体窒素凍結療法を行うも難治であったため,一部の結節にイミキモドを10週間外用したところ,外用部以外の結節も含めて急速に縮小,消退した。難治性の多発性伝染性軟属腫に,広範囲に軟属腫反応を惹起させて一斉に消退させる方法のひとつとして,イミキモド外用も有効であると考えた。
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