Japanese
English
今月の症例
肺転移に対し胸腔内インターロイキン2注入が奏効した頭部血管肉腫の1例
A case of angiosarcoma with marked response to intrapleural injection of interleukin-2
天野 雅子
1
,
石地 尚興
1
,
上出 良一
1
,
新村 眞人
1
Masako AMANO
1
,
Takaoki ISHIJI
1
,
Ryoichi KAMIDE
1
,
Michihito NIIMURA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
血管肉腫
,
胸水
,
インターロイキン2
Keyword:
血管肉腫
,
胸水
,
インターロイキン2
pp.485-487
発行日 2000年6月1日
Published Date 2000/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903273
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65歳,男性.3,4年前より右頭頂部に易出血性腫瘤があり,生検にて不規則な管腔形成を伴う異型血管内皮細胞の増殖を認め,血管肉腫と診断した.インターロイキン2の局注およびX線計60Gy,電子線計20Gyの照射を施行した.右胸水貯留を認め,穿刺にて血性滲出性胸水を得た.血管肉腫の肺転移と診断し,右胸腔内にインターロイキン2を注入したところ,胸水の減少を認め,呼吸苦は著明に改善した.
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