Japanese
English
特集 皮膚付属器腫瘍
背部に生じたMalignant Spiradenomaの1例
Malignant Spiradenoma of the Upper Back
吉見 公佑
1
,
鍬塚 大
1
,
小池 雄太
1
,
富村 沙織
1
,
橋迫 美貴子
2
,
木下 直江
2
,
福岡 順也
2
,
宇谷 厚志
1
Kosuke YOSHIMI
1
,
Yutaka KUWATSUKA
1
,
Yuta KOIKE
1
,
Saori TOMIMURA
1
,
Mikiko HASHISAKO
2
,
Naoe KINOSHITA
2
,
Junya FUKUOKA
2
,
Atsushi UTANI
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科,皮膚病態学分野(主任:宇谷厚志教授)
2長崎大学病院,病理診断科
キーワード:
悪性らせん腺腫
,
malignant spiradenoma
,
らせん腺癌
,
手術
Keyword:
悪性らせん腺腫
,
malignant spiradenoma
,
らせん腺癌
,
手術
pp.1049-1053
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000814
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89歳,女性。疼痛と出血を伴う左上背部腫瘤を主訴に当科を受診した。中央の自壊した6×4.5×4cm大の表面平滑で光沢のある暗赤色腫瘤であり,全摘病理組織像で腫瘍は大型の好酸性細胞と小型の好塩基性細胞による二相性の管腔構造を呈しながら索状に増殖しており,多くの部位で二相性が不明瞭となって周囲への浸潤を認め,核異型や多形性,核分裂像が散見された。以上の所見からmalignant spiradenomaと診断した。術後15カ月の現在,局所再発を認めていない。Malignant spiradenomaの本邦報告例を集計し,切除マージンと予後について検討したが,推奨マージンを見出すには至らなかった。
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