巻頭言
免疫学に魅せられて
高橋 一夫
1
Kazuo TAKAHASHI
1
1国際医療福祉大学熱海病院皮膚科
pp.295-296
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000606
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23歳の若武者,大谷翔平が来季major league baseball(MLB)に挑戦する。あと2年待つと20億円もの契約金を得られるはずで,そこまで待って行くとの推測もあっただけに,特に米メディアはこの決断に驚愕した。ただ,私はむしろ彼の発言が印象に残った。そのなかの一節「野球人として,人間としてもこの人はすごかったと,人の心に残るようなことをしたい。そのためには,少しでも早くその場に行って自分を切磋琢磨していきたい」と。聞くところによると彼が高校1年のとき,当時全国的には無名だった大谷は複数のメジャー球団から「やってみないか」と誘いを受けたようだ。「あの頃の僕は可能性など何もない状態。それがやってみないかという言葉をいただいた。お陰ですごい力になりました」と振り返っているという。一途な気持ち,野球少年の心を忘れずにいることがよくわかった。
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