メディカルエッセイ
Endourologyに魅せられて
辻畑 正雄
1
1大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学泌尿器科
pp.212
発行日 2009年4月5日
Published Date 2009/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101719
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- 文献概要
「先生はどうして泌尿器科を選択したのですか?」 現在,大学で研修係をしている関係上,学生や初期研修医よりこのような質問を受けることがよくある。現在の学生や初期研修医は専攻科を決定するときにはさまざまな観点から総合的に判断している場合が多いようだが,私の場合は非常に単純で,臨床実習のときに見学したTUR-Pに興味を持ち自分で手術をしてみたいと思ったことが泌尿器科医を選択した理由である。しかし私が泌尿器科医になって20年の間にEndourologyはめまぐるしく変化した。
私の志望理由であるTUR-Pにおいても,現在BPHに対する外科的治療ではまだまだ主流ではあるが,この20年間でさまざまな方法が開発され登場してきた。最近では内視鏡的に腺腫を核出する方法が登場し普及しつつある。私も最近はTUR-PよりもHoLEPを行う機会が多くなり,その術式のおもしろさに惹かれているところである。
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