Japanese
English
特集 悪性上皮系腫瘍
右腋窩原発のMucinous Carcinoma of the Skinの1例
Mucinous Carcinoma of the Skin in the Right Axilla
尾松 淳
1
,
近藤 明里
1
,
大日方 夏美
1
,
三井 浩
1
Jun OMATSU
1
,
Akari KONDO
1
,
Natsumi OBINATA
1
,
Hiroshi MITSUI
1
1同愛記念病院,皮膚科(主任:三井 浩部長)
キーワード:
mucinous carcinoma of the skin
,
腋窩
Keyword:
mucinous carcinoma of the skin
,
腋窩
pp.341-344
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000618
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57歳,男性。5年前に右腋窩の皮下結節を自覚し,徐々に増大してきたため当科を受診した。全摘したところ,真皮内に粘液様物質を背景に島状に浮遊する腫瘍細胞巣がみられた。全身検索で皮膚以外に所見はなく,CK7陽性,CK20陰性であることからmucinous carcinoma of the skin(MCS)と診断した。腋窩リンパ節の腫脹がみられたため,リンパ節生検を行ったが腫瘍細胞は認めなかった。MCSは顔面に多く,転移はまれで局所再発が多い。腋窩に発症した例は少ないが,過去の報告をまとめたところ,他部位に比べリンパ節転移を伴う症例が多い特徴があった。
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