Japanese
English
症例
亜鉛華デンプンによる保存的加療が有用であった,巨大尖圭コンジローマの1例
Giant Condyloma Acuminatum Effectively Treated with Zinc Oxide Starch Powder
倉沢 友輔
1,2
,
前川 直輝
1
,
平田 央
1,3
,
國行 秀一
1
Yusuke KURASAWA
1,2
,
Naoki MAEKAWA
1
,
Chika HIRATA
1,3
,
Shuichi KUNIYUKI
1
1大阪市立総合医療センター,皮膚科(主任:國行秀一部長)
2大阪府済生会泉尾病院,皮膚科
3和泉市立病院,皮膚科,部長
キーワード:
巨大尖圭コンジローマ
,
亜鉛華デンプン
Keyword:
巨大尖圭コンジローマ
,
亜鉛華デンプン
pp.267-270
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000586
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74歳,男性。外陰部に悪臭と滲出液を伴う広範な疣状隆起性局面を形成し,当科を紹介受診した。臨床所見および皮膚生検で,巨大尖圭コンジローマと診断した。病変が両股部に広範囲に存在しており,亜鉛華デンプン塗布による外用とヨクイニンの内服治療を約1カ月行ったところ滲出液,悪臭の改善を認めた。さらに塗布3カ月後には腫瘍は縮小傾向を示し,15カ月後には瘢痕を残して腫瘍はほぼ消退した。巨大尖圭コンジローマの治療は一般に外科的切除が行われるが,炎症所見を伴い切除困難な症例に対して,亜鉛華デンプンによる外用療法は低侵襲かつ簡便な治療として有用な治療法であると考えた。
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