Japanese
English
症例報告
悪性化した巨大尖圭コンジローマの1例
A case of giant condyloma acuminatum with malignant change
崎山 とも
1
,
平井 郁子
1
,
木花 光
1
,
黄 聖琥
2
,
崎山 真幸
3
Tomo SAKIYAMA
1
,
Ikuko HIRAI
1
,
Akira KONOHANA
1
,
Seiko KO
2
,
Masayuki SAKIYAMA
3
1済生会横浜市南部病院皮膚科
2済生会横浜市南部病院形成外科
3防衛医科大学校皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Saiseikai Yokohama City Nanbu Hospital, Yokohama, Japan
2Division of Plastic Surgery, Saiseikai Yokohama City Nanbu Hospital, Yokohama, Japan
3Department of Dermatology, National Defense Medical College, Tokorozawa, Japan
キーワード:
巨大尖圭コンジローマ
,
悪性化
,
Bucshke-Löwenstein腫瘍
Keyword:
巨大尖圭コンジローマ
,
悪性化
,
Bucshke-Löwenstein腫瘍
pp.255-258
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103919
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要約 60歳,男性.5,6年前より肛門付近に掻痒を伴う皮疹があった.当院外科で生検を行い,尖圭コンジローマと診断され,当科に依頼された.初診時,仙骨部から会陰部にかけて手掌大のカリフラワー状の赤褐色腫瘤を認めた.全摘出標本で一部真皮内への浸潤像と核異型があり,悪性化した巨大尖圭コンジローマと診断した.巨大尖圭コンジローマはBucshke-Löwenstein腫瘍とも呼ばれ,悪性化の報告は多いが転移の報告はほとんどない.慢性刺激や免疫抑制状態などが巨大化の誘因となるとされている.自験例のように全摘出を行って初めて悪性像を確認できる症例もあるため,治療としては外科的切除を行い,病理組織学的に検討することが重要と考えた.
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