Japanese
English
症例報告
巨大尖圭コンジローマの1例
A case of giant condyloma acuminatum
黒川 晃夫
1
,
大津 詩子
1
,
森脇 真一
1
,
清金 公裕
1
Teruo KUROKAWA
1
,
Utako OTSU
1
,
Shinichi MORIWAKI
1
,
Kimihiro KIYOKANE
1
1大阪医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Osaka Medical College
キーワード:
巨大尖圭コンジローマ
,
PCR
,
ヒト乳頭腫ウイルス
,
活性化ビタミンD3
Keyword:
巨大尖圭コンジローマ
,
PCR
,
ヒト乳頭腫ウイルス
,
活性化ビタミンD3
pp.621-623
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100953
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84歳,男性.初診時,陰茎基部に径5×3.5cm,高さ1.5cm,褐色から紅色のカリフラワー状腫瘤が認められ,亀頭部尖端,包皮,陰茎中央,陰囊,鼠径部,肛門周囲には多数の疣贅状結節が散在していた.陰茎基部,亀頭部,包皮,陰茎の皮疹を生検し,病理組織検索の結果,すべて尖圭コンジローマと診断した.PCR法で病変からヒト乳頭腫ウイルス(HPV)11型を検出した.巨大腫瘤に対しては切除術を行い,難治性の小病変に対しては活性化ビタミンD3外用療法を試みた.本症例では尿道カテーテル挿入の際,あるいはオムツ交換時にHPV感染をきたし,オムツの着用による陰部の不潔や湿潤が尖圭コンジローマを急速に巨大化させた可能性が高いと考えた.
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