Japanese
English
症例
Sister Mary Joseph’s Noduleにより発見された卵巣癌の1例
Sister Mary Joseph’s Nodule as the Initial Sign of Metastatic Ovarian Cancer
岡田 なぎさ
1
,
木藤 健治
1
,
西村 良平
2
Nagisa OKADA
1
,
Kenji KIDO
1
,
Ryohei NISHIMURA
2
1JA長野厚生連 南長野医療センター篠ノ井総合病院,皮膚科(主任:木藤健治部長)
2同,産婦人科
キーワード:
Sister Mary Joseph’s nodule
,
臍部腫瘤
,
卵巣癌
Keyword:
Sister Mary Joseph’s nodule
,
臍部腫瘤
,
卵巣癌
pp.1467-1470
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002176
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56歳,女性。1カ月前より臍部に痛みがあり,抗菌薬投与で改善しないため,当科を受診した。臍部に小指頭大のびらん状紅色結節を認めた。病理組織学的にN/C比の高い腺癌細胞が乳頭状構造を示して増殖し,漿液性腺癌の転移が疑われた。CA125が高値であり,画像検査で左卵巣癌,多発リンパ節転移,腹膜播種,胸膜転移が発見された。内臓悪性腫瘍の臍部への転移はSister Mary Joseph’s noduleとして知られており,臍部腫瘤が初発症状であることが少なくない。臍部腫瘤を診察する場合,内臓悪性腫瘍の転移の可能性も考え,積極的に検査をする必要がある。
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