Japanese
English
症例報告
オールインワン化粧品による接触皮膚炎の1例
A case of contact dermatitis to “all-in-one” cosmetics
岩橋 ゆりこ
1
,
笠 ゆりな
1
,
濱田 裕子
1
,
殿岡 永里加
1
,
宇野 裕和
1
,
中田 土起丈
1
Yuriko IWAHASHI
1
,
Yurina KASA
1
,
Yuko HAMADA
1
,
Erika TONOOKA
1
,
Hirokazu UNO
1
,
Tokio NAKADA
1
1昭和大学藤が丘病院皮膚科
1Department of Dermatology, Showa University Fujigaoka Hospital, Yokohama, Japan
キーワード:
接触皮膚炎
,
オールインワン化粧品
,
成分パッチテスト
,
アルブチン
Keyword:
接触皮膚炎
,
オールインワン化粧品
,
成分パッチテスト
,
アルブチン
pp.387-390
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205752
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要約 43歳,女性.1か月前に肌ラボ®極潤美白パーフェクトゲルの使用を開始したところ,2週間後より両側眼囲に瘙痒感を伴う皮疹が出現した.近医でステロイド外用薬を処方され症状は一時軽快したが,再び増悪し顔面全体に拡大した.Kaposi水痘様発疹症を疑われバラシクロビル塩酸塩内服を追加されたが軽快しなかったため,当科を紹介された.現症として両眼囲から頰部にかけて浮腫性紅斑を認め,前額部には紅色丘疹が散在性に多発していた.接触皮膚炎を考え,化粧品をすべて中止し,外用薬を変更したところ皮疹は軽快した.パッチテスト:ジャパニーズスタンダードアレルゲン2015,歯科金属シリーズはすべて陰性,極潤美白パーフェクトゲルに強陽性.成分パッチテストを行い,アルブチンを原因物質と同定した.オールインワン化粧品にはさまざまな成分が含有されており,接触皮膚炎を生じた場合には成分パッチテストによる原因物質の同定が不可欠である.
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