Japanese
English
症例
表在性リンパ管腫を併発した臍部子宮内膜症の1例
Umbilical Endometriosis with Superficial Lymphangioma
田中 敬子
1
,
吉田 亜希
1
,
岸 晶子
1
,
林 伸和
1
Keiko TANAKA
1
,
Aki YOSHIDA
1
,
Akiko KISHI
1
,
Nobukazu HAYASHI
1
1虎の門病院,皮膚科(主任:林 伸和部長)
キーワード:
臍部子宮内膜症
,
表在性リンパ管腫
,
月経
,
出血
,
転移説
Keyword:
臍部子宮内膜症
,
表在性リンパ管腫
,
月経
,
出血
,
転移説
pp.117-120
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000533
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40歳,女性。20年前より臍部周囲に時々,ごく軽度の出血を自覚した。1カ月前,臍部にやや大型の褐色結節と数個の紅色小結節があるのに気づき,当科を受診した。紅色小結節は病理組織学的に,真皮浅層にD2-40陽性の拡張した管腔構造を認め,表在性リンパ管腫と診断した。褐色結節はその後,月経第1日目に出血し,縮小した。初診から35日目,褐色結節を全切除した。病理組織学的には,真皮内にヘモジデリンの沈着と浮腫性の間質に取り囲まれた大小の腺腔構造からなる。腺腔を形成する細胞はエストロゲンレセプター染色で核に陽性を呈し,腺腔周囲の間質細胞はCD10陽性。表在性リンパ管腫と臍部子宮内膜症が併発した報告は自験例が初めてである。
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