Japanese
English
症例報告
臍部子宮内膜症の1例
A case of umbilical endometriosis
渡辺 大輔
1
,
城 尚子
2
,
松本 義也
1
,
大橋 勝
1
Daisuke WATANABE
1
,
Naoko TACHI
2
,
Yoshinari MATSUMOTO
1
,
Masaru OHASHI
1
1名古屋大学医学部皮膚科学教室
2春日井市民病院皮膚科
1Department of Dermatology, Nagoya University School of Medicine
2Department of Dermatology, Kasugai City Hospital
キーワード:
臍部子宮内膜症
Keyword:
臍部子宮内膜症
pp.741-743
発行日 1997年8月1日
Published Date 1997/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902295
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48歳,女性.初診の約1年前より臍部に小結節出現.放置していたところ徐々に増大し,径15mm大で茶褐色調,弾性硬の半球状に隆起する腫瘤となる.腫瘍からの出血はなかったが,月経時に随伴する軽い疼痛があった.また腹部手術の既往歴はなく,1回の流産と3回の自然分娩歴があった.組織学的には真皮中層から下層に分泌性の高円柱上皮細胞よりなる大小の腺腔構造が認められ,紡錘形の細胞からなる浮腫状の間質が腺腔の周囲を取り囲んでいる像が認められた.子宮内膜症の発生機序に関する最近の仮説を含め若干の文献的考察を加え報告する.
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