Japanese
English
症例
月経随伴症状を欠く臍部子宮内膜症の1例
Umbilical endometriosis without menstrual symptoms
星山 寧子
1
,
小紫 雄貴
2
,
調 裕次
1
Yasuko HOSHIYAMA
1
,
Yuki KOMURASAKI
2
,
Hirotsugu SHIRABE
1
1第二大阪警察病院,皮膚科(主任:調 裕次部長)
2独立行政法人国立病院機構南和歌山医療センター,皮膚科
キーワード:
皮膚子宮内膜症
,
臍部子宮内膜症
,
臍部腫瘍
Keyword:
皮膚子宮内膜症
,
臍部子宮内膜症
,
臍部腫瘍
pp.1739-1742
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002906
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40歳代,女性。10年前に帝王切開の既往がある。2カ月前から臍部に結節が生じ,持続したため当科を受診した。臍部右内側に約10mm大の圧痛を伴わない正常皮膚色の皮内結節を認めた。月経時の疼痛はなかった。病理組織学的所見では,真皮上層から下層に大小の腺腔構造を認め,エストロゲンレセプターおよびCD10陽性であったため,臍部子宮内膜症と診断した。子宮内膜症のうち,疼痛,腫瘤の増減,出血などの月経随伴症状を伴う頻度は70%といわれている。月経随伴症状を伴わないものをsilent typeとよび,自験例ではいずれの症状も伴わなかったため,silent typeであったと考えた。
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