特集 内分泌異常と皮膚病
臨床例
橋本病を合併した円形脱毛症
石田 修一
1
,
綾部 原子
,
宮川 まみ
,
中川原 玲子
,
相原 道子
1横浜市立大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
Thyroxine
,
鑑別診断
,
脱毛症-円形
,
経口投与
,
橋本病
,
抗甲状腺抗体
Keyword:
Administration, Oral
,
Alopecia Areata
,
Diagnosis, Differential
,
Thyroxine
,
Hashimoto Disease
pp.825-828
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015001635
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<症例のポイント>円形脱毛症は橋本病を合併しやすいことが知られており、合併例では重症型が多いことも指摘されている。橋本病は病初期には自覚症状がなく、甲状腺ホルモン値も正常であることが少なくない。橋本病の治療に伴い円形脱毛症も改善する症例があるため、とくに円形脱毛症の重症例や難治例では定期的な血液検査を行い、橋本病の発症を見落とさないことが重要である。われわれは円形脱毛症の治療中に橋本病を発症し、その治療に伴って一時的に円形脱毛症が改善したが、その後、橋本病の悪化がないにもかかわらず再発した症例を経験したので報告する。
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