疾患別• 知っておきたい皮膚科の検査とその評価法
30 結節性硬化症
新井田 要
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1金沢医科大学総合医学研究所先端医療研究領域,遺伝子疾患研究分野、金沢医科大学病院集学的医療部,遺伝子医療センター
キーワード:
遺伝子検査
,
TSC1
,
TSC2
,
遺伝子型・表現型相関
Keyword:
遺伝子検査
,
TSC1
,
TSC2
,
遺伝子型・表現型相関
pp.926-931
発行日 2017年5月31日
Published Date 2017/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000313
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結節性硬化症の国際診断基準が改定され,遺伝子検査単独で確定診断をつけることが可能となったが,臨床的診断基準を満たさない孤発例で遺伝子変異が同定される可能性は低い。結節性硬化症の診断は臨床診断が基本となるが,おのおのの皮膚症状の発症には年齢依存性や部位特異性が存在することに留意する。一方で遺伝子検査は,発端者に変異が同定された場合の家系内の軽症患者の診断や,患者に挙児希望がある際,子供に遺伝したときの知的予後の推定に役立つ。
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