疾患別• 知っておきたい皮膚科の検査とその評価法
13 色素性乾皮症
中野 英司
1
,
錦織 千佳子
1
1神戸大学大学院医学研究科内科系講座,皮膚科学分野
キーワード:
色素性乾皮症
,
光線過敏
,
DNA修復
,
遺伝子診断
Keyword:
色素性乾皮症
,
光線過敏
,
DNA修復
,
遺伝子診断
pp.794-800
発行日 2017年5月31日
Published Date 2017/5/31
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000294
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色素性乾皮症はDNA 修復障害を病因とする遺伝性疾患であり,紫外線によるDNA損傷が蓄積し,露光部に皮膚がんが多発する。皮膚症状としてサンバーンの増強が目立つタイプと色素異常が目立つタイプがあり,日本では皮膚症状と原因不明の進行性神経症状を伴うA 群が半数以上を占める。診断はDNA 修復能検査や遺伝子検査を組み合わせて行うが,病因に沿った検査法およびその評価を理解し,早期診断によって皮膚がん発症を予防することが重要である。
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