症例
血管平滑筋腫が混在した左足底の筋周皮腫
田中 敬子
1
,
吉田 亜希
1
,
岸 晶子
1
,
林 伸和
1
1虎の門病院,皮膚科(主任:林 伸和部長)
キーワード:
筋周皮腫
,
血管平滑筋腫
,
混在
,
足底
,
血管周皮細胞性腫瘍
Keyword:
筋周皮腫
,
血管平滑筋腫
,
混在
,
足底
,
血管周皮細胞性腫瘍
pp.1745-1748
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000255
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57歳,男性。3年前より徐々に増大する左足底の皮下結節があり,紫紅色に透見し,15×15mm大で下床との可動性は良好,圧痛があった。病理組織学的には,皮下に境界明瞭な卵円形腫瘤を認め,腫瘤内部は血管が増生し,その周囲に好酸性の腫瘍細胞が同心円状に増殖していた。一部で,葉巻たばこ様の核を呈する細胞が束状,シート状に増生していた。腫瘍細胞はα-SMA陽性,CD34陰性であり,desmin染色は同心円状に増殖する部位で陰性,シート状の部位では弱陽性となった。血管平滑筋腫の組織像が混在した筋周皮腫と診断した。筋周皮腫とその近縁疾患は混在することがあり,鑑別には細胞の増殖パターンと免疫染色の検討が有用である。
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