Japanese
English
症例報告
耳介に生じた血管平滑筋腫の1例
A case of angioleiomyoma of the ear
勝又 和子
1
,
森 弥生
1
,
飯田 利博
1
,
西山 千秋
1
,
森嶋 隆文
2
Kazuko KATSUMATA
1
,
Yayoi MORI
1
,
Toshihiro IIDA
1
,
Chiaki NISHIYAMA
1
,
Takafumi MORISHIMA
2
1日本大学練馬光が丘病院皮膚科
2日本大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nihon University Nerima Hikarigaoka Hospital
2Department of Dermatology, Nihon University School of Medicine
キーワード:
血管平滑筋腫
Keyword:
血管平滑筋腫
pp.331-333
発行日 2001年4月1日
Published Date 2001/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903521
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19歳,男性の右耳介に発生した血管平滑筋腫の1例を報告した.右耳介の舟状窩に直径12mm,半球状に隆起した弾性軟の無痛性の結節が単発する.組織は,大小さまざまな血管腔と平滑筋線維がそれを同心円状に取り巻き,血管平滑筋腫の静脈型と診断した.耳介は比較的稀な発生部位であり,疼痛を伴わないことも特異的であったため,下肢に生じた当教室の3例と比較検討した結果,下肢3例は組織はすべて毛細管型であり,有痛性であった.さらに,自験例を含め本邦報告耳介発生例を集計したところ,無痛性で静脈型が多く,他の部位に生じる血管平滑筋腫とは異なった傾向を示した.
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