症例
北海道におけるチマダニ属の若虫による刺咬症の2例
小島 令嗣
1
,
伊東 拓也
2
,
千先 康二
1
1自衛隊札幌病院
2北海道立衛生研究所,医動物グループ
キーワード:
チマダニ属
,
ヤマトチマダニ
,
キチマダニ
,
マダニ刺咬症
,
北海道
Keyword:
チマダニ属
,
ヤマトチマダニ
,
キチマダニ
,
マダニ刺咬症
,
北海道
pp.1323-1326
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000132
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症例1,2ともに47歳,男性。自衛隊訓練後にマダニ刺咬に気づき来院した。症例1は来院時,すでにマダニが脱落しており,右下腿遠位内側に直径5mmの紅斑を認めた。虫体は,ヤマトチマダニ(Haemaphysalis japonica)の若虫と同定され,若虫によるものは本症例が本邦第1 症例である。さらにヤマトチマダニによるヒト刺咬として,北海道での第1症例である。症例2は,左下腹部に虫体が刺入しており,刺入部に直径3mmの紅斑を認めた。虫体は,キチマダニ(H. flava)の若虫と同定され,若虫による刺咬症は北海道では第1症例である。
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