特集 アイペイン:研究の最前線と日常診療
4 アイペインと鑑別疾患
近間 泰一郎
1
1広島大学大学院医系科学研究科 視覚病態学
キーワード:
アイペイン
,
侵害受容性疼痛
,
神経障害性疼痛
,
末梢性感作
,
中枢性感作
Keyword:
アイペイン
,
侵害受容性疼痛
,
神経障害性疼痛
,
末梢性感作
,
中枢性感作
pp.1253-1258
発行日 2025年11月5日
Published Date 2025/11/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000004445
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アイペインは眼科診療において最も頻繁に遭遇する主訴のひとつであり,プライマリケアおよび救急外来受診の2~3%を占めると報告されている1)2)。眼痛の病因は多岐にわたり,視機能喪失に直結し得る緊急疾患から良性の眼表面疾患,さらには神経障害性疼痛に至るまで幅広い。日常臨床では結膜炎,角膜びらん,麦粒腫が眼疾患の50%以上を占める1)2)。本項では眼痛の鑑別診断を概観し,特に近年注目される神経障害性眼痛(neuropathic ocular pain)の診断とマネジメントを包括的に整理する。

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