綜説
眼科医が知っておくべき眼振の基礎
城倉 健
1
1横浜市立脳卒中・神経脊椎センター 脳神経内科(神奈川県)
キーワード:
前庭
,
半規管眼反射
,
耳石器眼反射
,
半規管結石症
,
クプラ結石症
,
眼位保持機構
Keyword:
前庭
,
半規管眼反射
,
耳石器眼反射
,
半規管結石症
,
クプラ結石症
,
眼位保持機構
pp.1261-1272
発行日 2025年11月5日
Published Date 2025/11/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000004446
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眼振は律動的な眼球の往復運動であり,通常は急速相と緩徐相からなる。眼振の方向は急速相の向きと決められているが,眼振の病態は緩徐相であり,急速相はその補正である。眼振は,その出現様式により,自発眼振,頭位眼振,頭位変換眼振,注視誘発眼振に分けられる。眼振の方向が同じでも,出現様式が異なれば病態は全く違うものになるため,眼振を診察する際は,眼振の向きのみならず,こうした出現様式にも注意する必要がある。

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