５ 続発性黄斑上膜

黄斑上膜（ERM）は網膜硝子体界面に非血管性の線維細胞組織が形成される疾患である。黄斑上膜による網膜の牽引や変形などの形態異常が生じ，変視症，視力低下，大視症などの自覚症状を呈する。膜状組織は網膜色素上皮（RPE）細胞，線維芽細胞，グリア細胞，マクロファージなどさまざまな細胞により構成され，病因や各サイトカインの関与により異なる1）。