特集 眼科外来診療 ―クリニックでの対応と紹介のタイミング―
Ⅳ 網膜硝子体 17 分層黄斑円孔の手術適応の見極め方
的場 亮
1
,
森實 祐基
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 眼科学
キーワード:
分層黄斑円孔
,
光干渉断層計
,
en face画像
,
混合型
,
網膜牽引
,
epiretinal proliferation
Keyword:
分層黄斑円孔
,
光干渉断層計
,
en face画像
,
混合型
,
網膜牽引
,
epiretinal proliferation
pp.1319-1322
発行日 2024年11月14日
Published Date 2024/11/14
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003888
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分層黄斑円孔(lamellar macular hole:LMH)は中心窩網膜の組織欠損を特徴とする疾患であり,日常臨床でしばしば遭遇する。その病態や自然経過は多様であり,手術適応の判断に迷うことも少なくない。近年,光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)をはじめとする検査機器の進歩により,LMHの病態解明が進み,新しい診断基準が提唱された1)。これにより,LMHおよびその関連疾患の理解が深まり,より適切な治療方針の決定が可能になってきた。本稿では,LMHの診断基準を踏まえたうえで,手術適応の見極め方,眼科クリニックでの対応と専門施設への紹介のタイミングについて解説する。
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