特集 眼科外来診療 ―クリニックでの対応と紹介のタイミング―
Ⅳ 網膜硝子体 2 黄斑下血腫(加齢黄斑変性,網膜細動脈瘤)の見極め方と治療のタイミング
森 隆三郎
1
1日本大学医学部視覚科学系眼科学分野
キーワード:
黄斑下血腫
,
新生血管型加齢黄斑変性
,
網膜細動脈瘤
Keyword:
黄斑下血腫
,
新生血管型加齢黄斑変性
,
網膜細動脈瘤
pp.1243-1248
発行日 2024年11月14日
Published Date 2024/11/14
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003873
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黄斑下血腫(sub-macular hemorrhage:SMH)は,黄斑部の網膜外層と網膜色素上皮の間に血液が貯留した網膜下出血であり,新生血管型(neovascular)加齢黄斑変性(age-related macular degeneration:AMD)1)(図1)や網膜細動脈瘤(retinal arterial macroaneurysm:RAM)(図2)に合併する。SMHは,放置すると短期間で網膜外層が変性し不可逆性の重篤な視力低下となる。早期に血腫を黄斑部から移動させる必要があるため,SMHの早期診断は重要である。
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