症例報告
COVID-19ワクチン接種後に硝子体出血を再発した網膜細動脈瘤の2例
板東 将史
1
,
井田 洋輔
1
,
渡部 恵
1
,
日景 史人
1
,
大黒 浩
1
1札幌医科大学医学部眼科学講座
キーワード:
網膜細動脈瘤
,
再破裂
,
COVID-19ワクチン
,
網膜下出血
,
硝子体出血
,
硝子体茎顕微鏡下離断術
Keyword:
網膜細動脈瘤
,
再破裂
,
COVID-19ワクチン
,
網膜下出血
,
硝子体出血
,
硝子体茎顕微鏡下離断術
pp.787-793
発行日 2022年8月5日
Published Date 2022/8/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002741
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網膜細動脈瘤(MA)破裂による硝子体手術の既往があり,COVID-19ワクチン(コミナティⓇ,ファイザー社)接種後に再出血した患者2例について報告する。症例1は68歳,男性。右眼のMA破裂に伴う網膜下出血および硝子体出血(VH)に対し,水晶体再建術(PEA+IOL)+経毛様体扁平部硝子体切除術(PPV)を施行し,シリコーンオイルが注入されていた。1回目のCOVID-19ワクチン接種後2週間でVHが再発したが,止血薬の内服により2週間ほどで消退した。症例2は51歳,男性。COVID-19罹患直後に右眼のMA破裂に伴うVHを生じた。PEA+IOL+PPVを施行し,術後経過は良好だった。しかし,1回目のCOVID-19ワクチン接種3日後に網膜下出血およびVHを再発した。MA破裂の既往がある症例ではCOVID-19ワクチン接種の既往を確認する必要がある。
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