特集 眼科外来診療 ―クリニックでの対応と紹介のタイミング―
Ⅳ 網膜硝子体 1 視力良好例でも加齢黄斑変性の疑いがある患者の対処法
片岡 恵子
1
1杏林大学医学部付属病院眼科
キーワード:
パキコロイド新生血管症
,
新生血管型加齢黄斑変性
,
OCT angiography
Keyword:
パキコロイド新生血管症
,
新生血管型加齢黄斑変性
,
OCT angiography
pp.1239-1242
発行日 2024年11月14日
Published Date 2024/11/14
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003872
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加齢黄斑変性(AMD)の臨床像は多岐にわたる。特に,アジア人のAMDの病態にはドルーゼンだけでなくパキコロイドと呼ばれる脈絡膜血管の変化が存在する例もあることが知られるようになり,改訂されたばかりの新生血管型AMDの診療ガイドラインにおいても,パキコロイド新生血管症は新生血管型AMDに含まれると明記された1)。パキコロイド新生血管症は慢性中心性漿液性脈絡網膜症(CSC)やパキコロイド色素上皮症から移行し,極めて初期の段階においては診断に迷う症例も多い。本稿では,初期のパキコロイド新生血管症の診断と紹介のタイミングについて述べる。
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