特集 新生血管型加齢黄斑変性に対する抗VEGF療法の現在
4 PDTの活用
塩瀬 聡美
1
1九州大学大学院医学研究院眼科学分野
キーワード:
光線力学的療法
,
抗血管内皮増殖因子
,
滲出型加齢黄斑変性
,
PDT併用療法
,
ポリープ状脈絡膜血管症
Keyword:
光線力学的療法
,
抗血管内皮増殖因子
,
滲出型加齢黄斑変性
,
PDT併用療法
,
ポリープ状脈絡膜血管症
pp.21-29
発行日 2024年1月5日
Published Date 2024/1/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003475
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2008年に抗血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)薬であるペガプタニブ(マクジェンⓇ),2009年にラニビズマブ(ルセンティスⓇ)が認可されるまでは,滲出型(新生血管型)加齢黄斑変性(age-related macular degeneration:AMD)への治療の中心は光線力学的療法(photodynamic therapy:PDT)であった。全く治療法のなかったAMDに対する初めての治療であったが,その効果は視力の維持にとどまり,より安全で手軽に行える抗VEGF薬へと治療の中心が移っていってしまった。さらに,最近では別稿で述べられているように,さまざまな特徴を有する抗VEGF薬が開発され,患者に合った抗VEGF薬を選択できるようになり,PDTの出番は急速に減少してしまった。では,PDTはもうAMDの治療に必要なくなってしまったのだろうか?
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