綜説
ポリープ状脈絡膜血管症の治療
原 千佳子
1
1大阪大学医学部眼科学教室
キーワード:
ポリープ状脈絡膜血管症
,
加齢黄斑変性
,
光線力学的療法
,
抗VEGF薬
,
網膜光凝固
Keyword:
ポリープ状脈絡膜血管症
,
加齢黄斑変性
,
光線力学的療法
,
抗VEGF薬
,
網膜光凝固
pp.833-844
発行日 2019年8月5日
Published Date 2019/8/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001278
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ポリープ状脈絡膜血管症(polypoidal choroidal neovasculopathy:PCV)は,1990年にYannuzziらによってまとめられた疾患概念1)2)で,網膜色素上皮下の異常血管網とその先端のポリープ状病巣から形成される。1995年以降には多数の報告が行われるようになり,1999年にはUyamaらによって日本人のPCV症例の特徴が報告された3)。所見や臨床経過がこれまでの滲出型加齢黄斑変性(AMD)とは違うということから,滲出型加齢黄斑変性の特殊型のひとつとして分類されているが,アジア人では多い疾患であり,Marukoらの報告4)で滲出型加齢黄斑変性の54.7%がPCVであると報告されている。我々の日常診療においてもよく遭遇する疾患である。
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