Japanese
English
特集 抗VEGF薬をどう使う?
PDTとの併用療法
Combination therapy with anti-VEGF drugs and PDT
森實 祐基
1
,
白神 史雄
1
Yuki Morizane
1
1岡山大学大学院医歯薬総合研究科眼科学分野
pp.1850-1859
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410105026
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はじめに
現在,加齢黄斑変性(age-related macular degeneration:AMD)に対する治療法の第一選択は抗血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)薬である。しかし,抗VEGF薬に抵抗する症例が少なからず存在し,そのために治療回数や診察回数が急激に増加している。このような治療および診察回数の増加は,治療に伴う眼合併症や全身副作用のリスク,そして患者の経済的負担の増大につながり,医学的にも医療経済的にも重大な問題である。そのため,抗VEGF薬の治療回数を減らす目的で他の治療法との併用療法が試みられてきた。
現在,抗VEGF薬と併用する治療法,薬剤としては主に光線力学療法(photodynamic therapy:PDT)とステロイドが挙げられる。本稿ではそのなかでも特に,抗VEGF薬とPDTの併用療法の現状について,近年のランダム化比較試験の結果をもとに解説する。
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