特集 知っておきたい 眼科処置・手術の合併症対策と予防
Ⅷ 斜視・神経眼科 5 視神経炎治療の合併症とその予防と対策 ②生物学的製剤
中馬越 清隆
1
1筑波大学神経内科
pp.1145-1151
発行日 2023年10月5日
Published Date 2023/10/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003327
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視神経炎治療における生物学的製剤の位置づけは再発予防・進行抑制の薬である。これらの薬は疾患修飾薬(disease-modifying drug:DMD)と呼ばれる。視神経脊髄炎や多発性硬化症に伴う視神経炎でも用いられている。近年,視神経脊髄炎や多発性硬化症での生物学的製剤の進歩は目まぐるしく,それに対応して生物学的製剤の合併症やその予防と対策は重要となっている。さらに視神経脊髄炎の予防では生物学的製剤に副腎皮質ステロイドや免疫抑制薬が併用される場合もあるので注意が必要となる。
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