特集 知っておきたい 眼科処置・手術の合併症対策と予防
Ⅷ 斜視・神経眼科 4 視神経炎治療の合併症とその予防と対策 ①ステロイド・免疫抑制剤・免疫グロブリン
山野井 貴彦
1
1上尾中央総合病院脳神経内科(埼玉県)
pp.1137-1143
発行日 2023年10月5日
Published Date 2023/10/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003326
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視神経炎治療の第一選択はステロイドパルス療法であるが,効果不十分な場合は経静脈的免疫グロブリン(intravenous immunoglobulin:IVIG)療法や血漿交換が選択される。また,再発を繰り返す例や抗AQP4(aquaporin-4)抗体陽性例,抗MOG(myelin oligodendrocyte glycoprotein)抗体陽性例,血管炎症候群などでは,再発予防の観点から長期の経口ステロイドや免疫抑制剤,生物学的製剤の使用が必要となる。現在,再発予防治療の主流は生物学的製剤に移行しているが,本稿では視神経炎治療におけるステロイド・免疫抑制剤・IVIG療法による合併症の予防と対策について概説する。
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