特集 知っておきたい 眼科処置・手術の合併症対策と予防
Ⅱ 白内障・屈折矯正 3 後房型有水晶体眼内レンズ(ICL)の摘出・交換
中村 友昭
1
1名古屋アイクリニック(愛知県)
pp.959-962
発行日 2023年10月5日
Published Date 2023/10/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003292
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Implantable Collamer Lens(以下ICL)は,後房型の有水晶体眼内レンズであり,中等度から高度の屈折異常に対する安全で有効な治療法として,国内外で長期にわたって広く認知されている。この手術の主な合併症は瞳孔ブロック1)2)と併発白内障3)~7)であるが,これらの合併症は,中心孔つきのICLモデル(KS-AP,V4c,V5モデル)の登場により,かなり減少してきた8)。とはいえ,現在のICLモデルを使用していても, ときにICLの摘出や交換が必要となる患者もいる。今回ICL摘出・交換に至った原因とともに,その予防について,さらには安全な摘出法についても解説したい。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.