特集 眼科外来診療 ―クリニックでの対応と紹介のタイミング―
Ⅱ 白内障・屈折矯正 3 多焦点眼内レンズ挿入後の不満例・眼内レンズ交換希望への対処法
神谷 和孝
1
1北里大学医療衛生学部視覚生理学
キーワード:
多焦点眼内レンズ
,
コントラスト感度低下
,
不快光視現象
,
JSCRS
Keyword:
多焦点眼内レンズ
,
コントラスト感度低下
,
不快光視現象
,
JSCRS
pp.1150-1154
発行日 2024年11月14日
Published Date 2024/11/14
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003856
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1986年に多焦点眼内レンズ(IOL)が初めて臨床応用されて以来,レンズテクノロジーの進化によって本IOLは近年確実に普及しつつある1)2)。その光学系としては屈折型と回折型があり,焦点の合わせ方としては,2焦点IOL,3焦点IOL,焦点深度拡張IOL等に分類される。2焦点IOLは,当初は高加入度数を付加して近方視を重視していたが,パソコン作業など中間視の重要性が高まり,加入度数をやや減らして中間視を重視するモデルも使用されている。最近では,遠方,中間,近方視力を向上する3焦点IOLや連続的かつ平滑的に焦点を移行する焦点深度拡張IOLも確実に増加している3)4)。
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