黄斑下出血のマネージメント
1.成因と画像
政岡 未紗
1
,
山城 健児
1
1高知大学医学部眼科学講座
pp.861-865
発行日 2022年9月5日
Published Date 2022/9/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000002778
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
網膜には外傷や循環障害,網膜血管障害などさまざまな原因で出血が生じる。出血はさまざまな部位に生じ,その存在部位によって網膜前出血または内境界膜(inner limiting membrane:ILM)下出血,網膜出血または網膜内出血,網膜下出血,網膜色素上皮(retinal pigment epithelium:RPE)下出血または出血性網膜色素上皮剥離(hemorrhagic retinal pigment epithelial detachment:hPED)と呼び方が変わる。出血の部位は光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)で容易に鑑別できることが多いが,出血の部位によって特有の形態をとるため,出血の形態が鑑別診断の参考になることがある。本稿では黄斑網膜下に出血が貯留している状態である黄斑下出血の成因と画像所見について解説する。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.