手術のコツとトラブルシューティング:緑内障編
5.Suture trabeculotomy
新明 康弘
1
,
陳 進輝
1
1北海道大学 大学院医学研究院 眼科学教室
pp.1439-1448
発行日 2020年12月5日
Published Date 2020/12/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001957
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360° suture trabeculotomy(以下S-LOT)は,小児緑内障に対する手術方法として1995年にBeckらによって最初に発表された1)。S-LOTは金属製プローブの代わりに糸をシュレム(Schlemm)管に挿入し,全周360°の線維柱帯を切開する術式であり,我々はこれを成人の緑内障手術にも応用してきた2)3)。その際,①糸の種類の変更,②粘弾性物質のシュレム管内への注入,③糸をいったん前房内に通して線維柱帯を切開,といった3つの工夫を加えた。
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