原著
翻転内境界膜弁による円孔被覆法で治療した高度近視黄斑円孔網膜剥離の手術成績
竹内 玲美
1,2
,
竹内 忍
1
1竹内眼科クリニック(東京都台東区)
2東邦大学医療センター大橋病院眼科/尾城眼科医院(東京都新宿区)
キーワード:
黄斑円孔網膜剥離
,
高度近視
,
内境界膜
,
硝子体手術
,
光干渉断層計
Keyword:
黄斑円孔網膜剥離
,
高度近視
,
内境界膜
,
硝子体手術
,
光干渉断層計
pp.1429-1436
発行日 2019年11月5日
Published Date 2019/11/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001451
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目的
高度近視の黄斑円孔網膜剥離に対して,翻転内境界膜弁による円孔被覆法を施行した症例の治療成績を検討した。
対象
2015年5月より2018年12月までに竹内眼科クリニックにおいて,高度近視の黄斑円孔網膜剥離に対し翻転内境界膜弁による円孔被覆法で硝子体手術を行い,6か月以上の経過観察が可能であった症例27例27眼である。
結果
術後6か月において,27例27眼で黄斑円孔の閉鎖と網膜復位を得られた。術後logMAR視力で平均−0.43±0.33の視力改善を得られた。5眼(18.5%)において光干渉断層計で外境界膜(ELM)および視細胞内節外節接合部(ellipsoid zone)の改善がみられた。
結論
高度近視の黄斑円孔網膜剥離に対する上方翻転内境界膜弁による円孔被覆法は極めて有効な手術方法である。
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