特集 分子標的薬と眼
1 分子標的薬総論(抗体医薬と核酸医薬)
中間 崇仁
1
,
吉田 茂生
2
1九州大学大学院医学研究院眼科学分野/福岡大学筑紫病院眼科
2久留米大学医学部眼科学講座
キーワード:
分子標的薬
,
抗体医薬
,
核酸医薬
,
抗VEGF薬
,
抗TNF薬
Keyword:
分子標的薬
,
抗体医薬
,
核酸医薬
,
抗VEGF薬
,
抗TNF薬
pp.327-331
発行日 2019年4月5日
Published Date 2019/4/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001122
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分子標的薬の始まりは,悪性腫瘍の治療において腫瘍細胞の増殖に関与する蛋白質や酵素を標的とした薬剤である。腫瘍細胞のみならず正常細胞に対しても影響を与える可能性の高いそれまでの治療薬に比べ,分子標的薬は腫瘍細胞のみに対して強い効果を期待できる病態特異的な治療薬である。その後,分子標的薬は悪性腫瘍の治療だけにとどまらなくなり,現在では「疾患に関与する特定の遺伝子および遺伝子産物を標的とした薬剤の総称」として用いられている。分子標的薬の登場により,基礎研究による分子メカニズムの解明が,直接創薬に繋がる可能性の高い時代となった。
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