特集 ナノDDS革命:革新的ドラッグデリバリーシステムが難治疾患治療に光をもたらす
核酸医薬のナノDDS
桑原 宏哉
1
,
横田 隆徳
1東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科脳神経病態学分野
キーワード:
製薬技術
,
ドラッグデリバリーシステム
,
MicroRNAs
,
siRNA
,
ナノテクノロジー
,
Nucleotide Aptamers
,
ナノ粒子
,
Nanoconjugates
,
アンチセンス療法
,
核酸医薬
Keyword:
Technology, Pharmaceutical
,
Drug Delivery Systems
,
RNA, Small Interfering
,
Nanotechnology
,
MicroRNAs
,
Aptamers, Nucleotide
,
Nanoparticles
,
Nanoconjugates
pp.939-945
発行日 2015年9月22日
Published Date 2015/9/22
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核酸医薬はアンチセンス医薬,siRNA医薬,アプタマー医薬などの様々な種類があり,次世代の分子標的治療の中核を担うことが期待されている.しかし,これまでに販売承認を受けた核酸医薬は局所投与の2製剤と全身投与では化学修飾アンチセンスの1製剤のみであり,効率的かつ安全なDDSの開発は大きな課題である.近年は,リポプレックス(脂質ナノ粒子)やポリプレックス(ポリマーナノ粒子)といったナノDDSの開発が進む一方で,核酸の化学修飾およびリガンドなどのコンジュゲート体といったシンプルな核酸医薬が主流になりつつある.筆者らはDDS内蔵の新規の核酸医薬「ヘテロ核酸」を開発して,臨床応用への展開を目指している.
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