Ⅱ.所見からみた診断の進め方
5 角結膜 5)点状表層角膜症(SPK)
細谷 友雅
1
1兵庫医科大学眼科学教室
pp.1225-1230
発行日 2018年9月30日
Published Date 2018/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000854
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点状表層角膜症(superficial punctate keratopathy:SPK)とは,角膜上皮に生じる微細な点状の多発性角膜上皮欠損の総称で1),表層の角膜上皮細胞が1~数個単位で脱落している状態である。その原因となる疾患はさまざまであるが,的確な治療を行うためには,問診や所見,検査結果からその病因を突き止めることが重要である。原因となる主な疾患を発症要因ごとに挙げた(表1)。本項ではSPKを生じるcommon diseaseであるドライアイを中心に解説する。
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