特集 網膜静脈閉塞症の最新のとらえ方
6.硝子体手術
佐藤 尚栄
1
,
門之園 一明
1
1横浜市立大学大学院医学研究科視覚再生外科学
キーワード:
網膜静脈分枝閉塞症
,
網膜中心静脈閉塞症
,
抗VEGF療法
,
硝子体手術
,
内境界膜剥離
,
血管内治療
Keyword:
網膜静脈分枝閉塞症
,
網膜中心静脈閉塞症
,
抗VEGF療法
,
硝子体手術
,
内境界膜剥離
,
血管内治療
pp.1463-1470
発行日 2017年11月5日
Published Date 2017/11/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000208
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網膜静脈閉塞症(retinal vein occlusion:RVO)は,網膜静脈分枝閉塞症(branch retinal vein occlusion:BRVO)と網膜中心静脈閉塞症(centralretinal vein occlusion:CRVO)に分けられるが,網膜静脈の閉塞に伴う黄斑浮腫が視機能の障害の主因であり,それぞれの黄斑浮腫の病態に応じて,単純硝子体手術およびさまざまな追加手技の併用が試みられてきた。しかし,近年の抗血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)薬の飛躍的な進歩により黄斑浮腫の標準治療は抗VEGF 療法となってきている。とはいえ,虚血の強い症例では,難治性黄斑浮腫になりやすく,抗VEGF 療法が効きにくいため,次の治療法として抗VEGF 療法以外の治療を検討する必要がある。本稿では,RVO に対する硝子体手術の種類や効果に関してわかりやすく述べる。
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