綜説
眼内レンズ強膜内固定法
山根 真
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター
キーワード:
眼内レンズ
,
2次挿入
,
強膜内固定
,
無水晶体眼
Keyword:
眼内レンズ
,
2次挿入
,
強膜内固定
,
無水晶体眼
pp.1471-1477
発行日 2017年11月5日
Published Date 2017/11/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000209
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
水晶体支持組織のない無水晶体眼に対して前房レンズ,眼内レンズ(intraocular lens:IOL)虹彩縫着,IOL 毛様溝(あるいは毛様体扁平部)縫着が一般的に行われてきた。特に本邦においては合併症の少ない毛様溝縫着が盛んに行われ,多くの改良された術式が登場した。近年IOL 支持部を縫合することなく強膜内に固定するIOL 強膜内固定術が報告され急速に普及している1)〜10)。これらは1 度強膜を通して眼外へ誘導したIOL 支持部を,強膜トンネル内に留置するという術式である。最初にドイツのScharioth ら, インドのAgarwal らが報告し,その後いくつかの術式が発表されている。IOL 縫着術と同様にIOL 強膜内固定術も本邦で独自の進化を遂げ,筆者が開発した術式を含めいくつかの術式が報告されている。本稿では筆者が開発したダブルニードルテクニックを用いたIOL 強膜内固定術を中心に,IOL 強膜内固定術とIOL 縫着術,いくつかあるIOL 強膜内固定術の比較を行いたい。
Copyright © 2017, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.