眼科手術の適応―最新情報
7.涙道 3)経涙小管レーザー涙嚢鼻腔吻合術(レーザーDCR)
森寺 威之
1
1森寺眼科医院(大津市)
キーワード:
レーザーDCR
,
低侵襲
,
社会的適応
,
解剖学的適応
Keyword:
レーザーDCR
,
低侵襲
,
社会的適応
,
解剖学的適応
pp.1193-1198
発行日 2017年9月30日
Published Date 2017/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000162
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涙嚢炎を伴う鼻涙管閉塞に対し涙嚢鼻腔吻合術(dacryocystorhinostomy:以下,DCR)が施行されている。DCR は皮膚切開を行う鼻外法と鼻腔側から行う鼻内法があるが,どちらも骨を削り涙嚢と鼻腔とをつなぐ手術である。そのため,眼科の他の手術に比べ,出血や侵襲が多く敬遠されがちな手術であった。骨窓を造るためにはドリルやノミが用いられているが,術中の不快感や出血のために全身麻酔で行われている施設もある。その骨窓を造る際の侵襲を減らすためにpotassiumtitanyl phosphate(KTP)レーザー,ホルミウムytrium alminium garnet(YAG)レーザー,半導体レーザーなど種々のレーザー1)が試みられてきたが,最近は半導体レーザーを用いた報告2)〜8)が増えている。
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