綜説
黄斑部OCT画像─緑内障診断の有用性と落とし穴─
中西 秀雄
1
1京都大学大学院医学研究科眼科学
キーワード:
緑内障
,
光干渉断層計(OCT)
,
黄斑
,
網膜神経節細胞
,
画像診断
Keyword:
緑内障
,
光干渉断層計(OCT)
,
黄斑
,
網膜神経節細胞
,
画像診断
pp.917-929
発行日 2017年9月5日
Published Date 2017/9/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000116
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緑内障の診断には,視神経乳頭・網膜形状の異常(構造異常)と視野検査の異常(視機能異常)およびその対応の有無を評価することが基本となる。構造異常評価の原則は,医師による視神経乳頭を主とした検眼鏡的眼底検査であるとされるが,診察医の主観的評価となるため,判定結果にばらつきが生じる可能性がある。コンピュータ眼底三次元画像解析法は,客観的かつ定量的に構造異常を評価するための緑内障補助診断として有用であり,なかでも光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)を用いた解析法は,最も広く普及している。
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