綜説
緑内障・神経保護治療の動向
奥住 奈南美
1
,
盛 崇太朗
1
1神戸大学医学部眼科学教室
キーワード:
緑内障
,
神経保護
,
網膜神経節細胞
,
栄養
,
ドラッグリポジショニング
Keyword:
緑内障
,
神経保護
,
網膜神経節細胞
,
栄養
,
ドラッグリポジショニング
pp.331-341
発行日 2025年4月5日
Published Date 2025/4/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000004117
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緑内障は,視神経の進行性変性を本質とする疾患であり,その主要な危険因子として眼圧の上昇が挙げられる。しかし,日本の臨床現場では正常眼圧緑内障の患者が多数を占めており,単なる眼圧下降だけでは十分な治療とはいえないことが日々実感されている。このため,視神経の保護を目的とし,病態の進行を抑制する「神経保護」の概念が近年ますます注目されるようになった。

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