症例
成人に発症した子宮原発横紋筋肉腫の1例
財前 翠
1
,
角 明子
,
内田 政史
,
深川 真弓
,
園田 豪之介
,
牛嶋 公生
,
眞田 咲子
,
安陪 等思
1久留米大学 放射線医学講座
キーワード:
横紋筋肉腫
,
MRI
,
子宮腫瘍
,
子宮摘出術
,
腹部CT
Keyword:
Hysterectomy
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Rhabdomyosarcoma
,
Uterine Neoplasms
pp.1163-1167
発行日 2016年9月10日
Published Date 2016/9/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017017044
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症例は70歳代女性で、不正性器出血を主訴に受診した。子宮内膜細胞診はclass Vであった。腹部CT検査では、子宮は腫大し、内腔に130×97×110mm大の内部不整な低吸収の腫瘍を認めた。造影では右側辺縁を主体に不整で不均一な造影増強効果を認めた。腹部MRI検査では、腫瘍は子宮内腔を主座とする、子宮右側からポリープ状に突出するような不均一な隆起状の大きな腫瘍で、内部出血壊死を伴っていると考えられた。上皮性・間葉性混合腫瘍や子宮肉腫などが考えられ、広範子宮摘出術を施行した。病理組織学的所見は子宮に原発した多形性横紋筋肉腫の診断となった。術後経過は良好で術後9日で退院した。現在、術後16ヵ月経過しているが、再発は認めていない。
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