症例
MRIにて嚢胞様を呈した結節性筋膜炎の1例
染原 涼
1
,
宮嶋 公貴
,
加藤 愛子
,
吉河 康二
1国立病院機構別府医療センター 放射線科
キーワード:
眼窩
,
MRI
,
X線CT
,
嚢胞
,
皮膚疾患-顔面
,
筋膜炎-結節性
Keyword:
Cysts
,
Facial Dermatoses
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Orbit
,
Tomography, X-Ray Computed
pp.359-362
発行日 2016年2月10日
Published Date 2016/2/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2016187235
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症例は2歳男児で、左眼窩下、頬骨上に硬い腫瘤を自覚した。MRIでは左眼窩下壁前方内側に11mm大の辺縁やや不整の病変を認めた。病変はT1強調像で筋肉と等信号、T2強調像で高信号を呈し、脂肪抑制造影T1強調像では辺縁のみに増強を認め、嚢胞様であった。MRIより2週後の単純CTでは、MRI画像と比較して若干増大し、内部やや不均一で、骨侵食像を伴った。急速な増大傾向と骨侵食像がみられたため悪性の可能性があり、摘出術を行った。病理所見により結節性筋膜炎と診断した。
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